英語らしく聞こえるには、「子音」を強調する

言葉(言語)には、母音と子音があります。日本語は母音のみ、もしくは子音と母音の組み合わせで出来ています。ローマ字で書けば、一目瞭然です。
asa (朝)、fuyu(冬)、samui(寒い)、atatakai(暖かい)…全部母音がついています。「ん」は例外ですけど。aoi(青い)は全部母音です。

一方、英語は母音の少ない言葉が多いです。例えば、middle(ミドル)は母音が一個です。カタカナ表記の日本語では母音は3個です。stand (スタンド)も母音が一個。garden(ガーデン)も母音が一個です。トランプ大統領のTrumpも母音が一個。
こうして見ると、英語の母音はかなり少ないことが分かります。

子音が中心となると、言葉を発音するときには子音がきちんと聞こえるように、はっきりと発音しなければ、英語らしくないことになります。~tsのように、「ツ」で終わる場合もよくあります。plantsみたいに。日本語の「ツ」(tsu)で発音すると、母音が入ってしまい英語らしくありません。 

英語DJの小林克也さん(声がすごくdeepで、本当にアメリカ人のキャスターのような声をしている)が以前に雑誌に書いていました。英語らしく発音するには、子音を強調しないさい、と。

英語の音読をするとき、子音をはっきり発音して進むと、息を十分吸っておかないと途中で息苦しくなります。hは破裂音なので、一瞬、息がパーッと出ないとダメです。
例えば、heard (hearの過去形) は、hの破裂音がちょっと強く出ないと英語らしくありません。heartもそうです。

英語を話すとき、話す内容に注意が行き発音には意識がほとんど行かないので、発音はできるだけ無意識に出来るようになっていなければなりません。話すときはゆっくりでもいいから子音をはっきり発音した英語で話せるように、日ごろから発音はしっかり練習したいものです。

子音が身につくと英語らしく聞こえ、内容が正確に伝わることになります。
ただ一つ問題は、正確に英語が伝わるようになると英語そのもののアラ(未熟さ)も一層はっきり見えてしまうことにもなります。ある程度英語が話せるようになると、自分の英語が日本語の時のような“知的レベル”を伝えることができずに、相手に幼稚な人間と見えたりすることも起こります(笑)。 

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