英語を話す時の、英語以外の“ルール・習慣”

英語を覚えて英語で会話をする時、英語(言語)以外の身振り、手振り、視線、顔の表情、その他のボディーランゲージなどがコミュニケーションに深くかかわってきます。
私が今まで心がけてきたことを思いつくまま、少し例を挙げてみたいと思います。

1. いちいち相槌を打たない。顔を上下に動かさない。じっと聞く。
2. ジョークを言われた時以外は、笑わない。真顔で通す。
3. 質問する時は、ストレートに質問する。“遠慮勝ちに、笑いながら”はしない。
4. 相手が話している時は、目を見る。鼻や口でも、ネクタイでもない。
5. 普通の会話の時は、表情豊かに、手振り、身振りをまじえて話す。
6. 英語の単語が出てこない時はしっかり間を取ってもいい。焦らない。
7.声のトーンを上げない。他人行儀、敬語、謙譲などの気遣い(気配り)をしない。
8.敬語的英語を探さない。対等のつもりで、普通の文章で話す。
9.英語は下手で当たりまえ、と割り切って、ブロークンで堂々と話す。
10.おどおどした態度、ちょこまかした態度で接しない。ゆったりと、冷静に接する。
11.雰囲気を和らげようと、愛想笑いをしない。(正直じゃない人間と思われてしまう)
12.「自分は英語が下手で…」と謝らない。
13.ビジネス以外なら、笑顔で応対することはいいこと。
14.連れだってどこかへ行こうとするとき、行く先を話し、同意を得る。勝手に歩き出さない。
15.日本人同士でクスクス笑いをしない。疑心暗鬼にさせる。
16.Noをごまかさない。きっぱりと言う。ただし、語調は柔らかく。
17.断るときは、理由を付け加える。プライベートなことでも。
18.話は明快に。行間を読まない、阿吽の呼吸もダメ。
19.口の奥を響かせた声(喉に響かせる)で話すと、コミュニケーションが濃密になる。
20.日本語を使う時、ボソボソと(一人言のように)言わない。はっきりと言う。
21.日本(自分の国)を悪く言わない。卑下しない。
22.違う語彙を使う。goodだけじゃなく、fine, wonderful, beautiful, nice-looking, etc.
23.背筋を伸ばして話す。頭を高く、背を丸めない。腰を落とさない。
24.わからないことはすぐ質問する。質問は関心の高さを示す。質問は反対を意味しない。
25.握手する時は、お辞儀をしない。目を見る。
26.暗い表情は負け犬。無表情な能面にならない。できるだけエネルギッシュに。
27.腕を組まない。腕は自由にして、ジェスチャーのために使う。
28.意味なく笑わない。薄笑いをしない。苦笑いをしない。 
29.知らないことは「知らない、答えを持っていない」とはっきり言う。恥ではない。
30.恐れないで、反対意見を言う。ただし、表現に注意。
31.相手が言った言葉をおうむ返しに、繰り返さない。できるだけ違う表現(語彙)で言う。
32.早口でしゃべる必要はない。自分のペースを守る。
33.相手に分からないだろうという態度で、日本人同士で日本語を話さない。
34.言葉に出したことだけを理解し、一語一語、額面通りに受け取る。
35.先輩、後輩、地位の上下、年齢の上下などは、ほとんど気にしない。
36.どんな些細なことでも、「私、こう思う」と言う。
37.コーヒーか紅茶か、どっちを望むかと質問されたら、即答できなくてはならない。
38.握手は「同意、賛同、交渉成立、今後もよろしく」の意味がある。手に力を籠める。
39.可笑しい時は、はっきり笑う。笑いを押さえない。
40.アメリカ人が話し始めるのを待たない。聞き役のクセを捨てる。 
41.事実と推測とは明確に区分して話す。
42.「何か質問がありますか」といつも訊く。質問を恐れない。
43.何でも書類を見て答えようとしない。暗記していることが優秀さを印象づける。
44.話題を変える時は、「話は違うのですが」と断りを言う。
45. 質問されたことにはストレーに答える。質問を無視して、他の話題を始めない。
46. 「例えば」と言った時は、一つではなく、できれば三つ、例を挙げる。
47. 頭の中で文章を作ってから、ではなく、まずしゃべり始める。etc.

こんなこと英語とは関係ない、と言う人もいるかもしれない。
(特に英語・英文学のエキスパートや専門家を自認している一部の方々などは…)
しかし、コミュニケーションは言葉が2割、その他が8割という調査もあるようです。
楽しい時は楽しい顔や態度で、シビアなビジネスの交渉はシビアな表情で遠慮なくどんどん交渉する、というのが英語を話す人の態度でなければならないと思います。

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