ネイティブの英語への憧れ

昔、記憶ははっきりしないけれど、映画を見ていて、英語の発音というか、俳優の発する声、に強く心惹かれる時がありました。
映画のセリフってすごく速いし、一つ一つの単語は聞き取れない。
でも声の流れで、見ているこちらの心が掴まれる。
大きな声やドスの効いた声、感情のこもった声といったものじゃなくて、静かに話しているのにこちらの心に深く響く、そんな声。

英会話の勉強を本格的に始めた大学生の頃、「英語がペラペラ話せるようになれば、自分もあんなふうな話し方ができるかもしれない…」と漠然と思っていました。
もちろん勉強を始めてしばらく経っても、ペラペラにはほど遠かったし、そんな実感もなかったのですが、ネイティブの話す英語への憧れは、そんなことが始まりだったように思います。

今も(80歳になる今)その願望の影は心の隅に消えないで残っています。

私の妻曰く、「あなたのご主人は本当に日本人ですか?」と何度か聞かれたことがあるみたいなので、少しは憧れに近づけたのかな…(半分リップサービス?)

しかし、自分で納得するようなネイティブ並みにはなれなかったと思う。
(でも結構幸せな人生ですよ、うん。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です